日本と海外で、生成AI活用はどこまで差がついているのか

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――最新データで見る「導入率」と「伸び方」の決定的違い

日本企業の生成AI活用は、海外と比べて遅れているのでしょうか。
結論から言うと、「関心」は高いが「動き出し」が弱いという点に、日本の特徴があります

同一設問で見る日米独の差

IPAの国際比較調査(DX動向2025)では、日本・米国・ドイツを同じ設問で比較できます。
注目すべきは、「導入・試験・検討中」を合計した前向きな層の厚みです。

  • 日本:48.7%
  • 米国:77.9%
  • ドイツ:67.8%

日本は「関心はある」企業が多い一方で、実際に試す段階に進む企業が相対的に少ないことが分かります。

特に特徴的なのが「関心はあるが予定なし」の割合です。

  • 日本:27.4%
  • 米国:4.7%
  • ドイツ:10.2%

海外では「気になったら試す」方向に進みやすいのに対し、日本では「気になるが動かない」状態で止まる企業が多い構図です。

海外では、すでに“社会実装フェーズ”へ

EUでは、企業のAI利用率が、2021年の7.7%から、2025年には20.0%へと約2.6倍に拡大しました。
英国でも、2023年の9%から2025年には23%へと着実に増えています。
米国でも小企業に限って見ても、2025年の半年間で利用率が上昇しています。
共通して言えるのは、2023〜2025年にかけて、AIが一気に実務へ組み込まれ始めているという点です。

日本は「伸びている」が、注意点もある

日本でも生成AIの導入は進んでいます。
JUASの調査では、生成AI導入率が2023年度の26.9%から、2024年度には41.2%へと大きく伸びました。
ただし、こうしたIT調査は中堅〜大企業が中心になりやすく、中小企業全体の実態としては高めに出ている可能性があります。
「伸びてはいるが、企業規模による差は依然として大きい」これが冷静な評価です。

OECDの分析でも、AI活用が進まない理由としてスキル不足、法的な不透明さ、データ管理への不安が挙げられています。
これは、日本で「関心はあるが予定なし」が多い状況と重なります。

  • 海外は「試す企業」が多い
  • 日本は「気になって止まる企業」が多い
  • 2023〜2025年で、欧米は社会実装が加速した
  • 単なる文章生成ではなく、業務の中枢に組み込めるかが分かれ目になる
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