飛行中に飛行機のドアは絶対に開きません

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ドアは「冷蔵庫のドア」ではありません
  • 飛行機のドアは、「内側に押して開ける構造」ではなく
    外側に引っ張って開ける“ふた”のような構造(=プラグタイプ)になっています。
  • つまり、外の空気が押しつけている状態で絶対に開かない仕組みです。
空の上は「富士山のてっぺんよりもっと空気が薄い」
  • 飛行中はだいたい高度1万メートル(富士山の約3倍)を飛んでいます。
  • 外の空気はほとんど真空に近く、息もできません。
ドア1枚にかかる力は、ゾウ10頭分以上!
  • 機内は快適に過ごせるように内側に空気をたっぷり詰め込んでいる(加圧している)状態です。
  • 気圧差、ドア1枚に約1,000kg以上の圧力(※気圧差 約0.5~0.8気圧)がかかっています。
  • これは、ゾウ10頭(1頭=500kgとして)でドアを抑えているようなもの
  • 飛行中に「ドアが開いたらどうしよう」と不安になる必要はありません。
  • 仕組み上、そして空の環境的にも絶対に開かない設計です。

どんなに力持ちでも、これをこじ開けるのは物理的に不可能です。

例外:着陸直前などの「低い高度」では可能性あり
  • 地上が近づいて気圧差が少なくなると、ドアが開いてしまうことがあります。
  • 実際に2023年、韓国で高度約200mの着陸直前に非常口が開いた事件がありました。
ドアにかかる力を概算すると..
仮に非常口の面積が**0.5㎡(=約5.4平方フィート)**とすると

圧力差 25hPa = 2,500Pa(N/m²)
力 = 圧力 × 面積 = 2,500 × 0.5 = 1,250N ≒ 約127kg

➡ 200mの高度では、ドアには約120~130kg相当の力
(筋力に自信がある成人男性1~2人で押せるレベル)

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