「AIは若い人が使うもの」「ITに強くないと活用できない」──そんな風に思っている人はまだいます。
しかし、実はいま一番AIを使いこなすポテンシャルを持っているのは、豊富な経験とドメイン知識を持つ“おじさん”世代です。
生成AIは、魔法のようにすべてを自動化してくれるツールではありません。
どちらかというと、自分の知識や考えを何倍にも引き伸ばしてくれる「能力の拡張装置」です。つまり、もともとの経験値が高い人ほど、AIを使ったときの成果は大きくなるのです。
たとえば、ある分野に精通している人なら、「今どんな課題があるのか」「どんな情報が必要か」「その情報の信ぴょう性をどう見極めるか」といったことをよく知っています。そうした“問いの立て方”や“評価の軸”を持っている人こそ、AIを使って正確で有用なアウトプットを引き出すことができます。
一方で、知識や経験が浅い人がAIに頼りすぎると、「なんとなく出てきた情報をそのまま使う」「出力された内容を正しく判断できない」といった事態になりがちです。AIは万能ではありません。使う人の問いの深さや、目的の明確さが成果を大きく左右するのです。
現場を知り尽くしたあなたが、AIに「こういう背景があるから、この点を詳しく調べて」「この課題を解決する過去事例を探して」といった指示を出すことで、AIはただの検索ツールから、優秀な部下や参謀のような存在になります。
また、業務効率化だけでなく、新規事業やアイデア創出にもAIは活用できます。たとえば、営業部門で長年培ってきた顧客理解をもとに、AIを使って新しいターゲット分析をしたり、商品提案文を自動生成したりすることで、従来のやり方を大きくアップデートできます。
重要なのは、AIを「新しいもの」「難しいもの」と構えすぎず、自分の経験値を活かす道具として捉えることです。ITスキルが多少不足していても問題ありません。今は対話型AIや音声操作など、誰でも直感的に使えるツールが揃っています。
「自分には難しそうだ」と感じている方こそ、一度触ってみてください。AIは、ベテランがこれまでに築いてきた知見と経験の価値を、これまで以上に引き出すパートナーになります。
“ベテランの知見 × AIの処理力”は、最強の組み合わせです。



