プロンプトの基本は、「ペルソナ」「タスク」「コンテキスト」「フォーマット」の4要素を明確にすることです。この構造により、AIは誰の視点で、どのような課題を、どの背景で、どの形式で解決するかを具体的に理解できるので、精度が高く実用的な回答が得やすいです。ただ、最初にきちんと決めなくとも壁打ちでやっていく方法もあります。
- ペルソナ (Persona):
- 誰の視点でタスクを考えるのかを明確に。
- 例: 「あなたはマーケティングマネージャーです。」や「あなたはカスタマーサポート担当者です。」など。
- 目的: 回答を特定の役割に合わせて調整し、実用性を向上させる。
- タスク (Task):
- 解決したい問題や実行したいアクションを具体的に記述します。
- 例: 「顧客宛のメールを作成してください。」や「新規プロジェクトのタスクリストを作成してください。」など。
- 目的: AIが何をするべきか明確にする。
- コンテキスト (Context):
- 背景情報や状況を提供し、タスクの理解を助けます。
- 例: 「新製品発売に関連するメールキャンペーンです。」や「クレーム対応用のテンプレートが必要です。」など。
- 目的: AIが文脈を理解して適切な回答を生成するよう支援。
- ・フォーマット (Format):
- 出力の形式を指定します（リスト、箇条書き、表など）。
- 例: 「箇条書きで書いてください。」や「表形式で作成してください。」など。
- 目的: 生成物が使いやすくなる。
営業活動の例
- ペルソナ: あなたは新規顧客を担当するアカウントエグゼクティブです。
- タスク: 顧客宛の自己紹介メールの作成。
- 指示例: 「[顧客の役職名]様に就任祝いのメールを書き、次週ランチに招待する内容を記載してください。」
マーケティングキャンペーン
- ペルソナ: あなたはデジタルマーケティング担当者です。
- タスク: メールキャンペーンの作成。
- 指示例: 「[ターゲットオーディエンス]向けに、3通りのキャッチーなメール件名を考えてください。」
データ処理
- ペルソナ: あなたはGoogle Apps Scriptのエキスパートです。
- タスク: データベースを管理するスクリプトの作成。
- 指示例: 「[作業シート]の内容を基に、一致するデータを検索して特定の列に追記するスクリプトを作成してください。」
顧客サービスの対応
- ペルソナ: あなたはカスタマーサービス担当者です。
- タスク: クレームに対するメールの作成。
- 指示例: 「注文品が破損していた顧客に対し、3つの解決案を含むお詫びメールを作成してください。」
ブランド構築
- ペルソナ: あなたはクリエイティブディレクターです。
- タスク: 新しいロゴデザインのアイデアを提案。
- 指示例: 「カフェとビデオゲームを組み合わせた新ビジネスのロゴ案を考え、3つのスタイルで提示してください。」
プロジェクト管理
- ペルソナ: あなたはプロジェクトマネージャーです。
- タスク: チームで使用するタスクリストの作成。
- 指示例: 「[プロジェクトの目標]を達成するために必要なタスクリストを作成してください。」
因みに、イタリア語の「Pronto!」とAIの「Prompt」が共通のルーツ。 “promptus” に由来し、「準備ができた」「即座の」という意味を共有しています。AIの「プロンプト」もこの語源から来ており、「すぐに対応する指示」という意味に繋がっています。
