オーバーツーリズム(観光公害)

ブログ

1995年の訪日外客数は約334万人でしたが、2024年には3,686万9,900人に達し、過去最多を記録しました。これは1995年比でおよそ11倍の増加となります(出典:日本政府観光局〈JNTO〉)。

一部の資料や画像などでは「2024年:日本 3,230万人」との数値が見られますが、これは速報値または一部の集計時点によるものであり、確定値としては上記のとおり3,686万9,900人が公的統計として発表されています。なお、2019年の従来最高記録である3,188万人もこれを下回っており、2024年は歴史的な更新年となりました。

このような訪日客数の増加の背景には、2003年から開始された「ビジット・ジャパン」施策をはじめ、査証(ビザ)の緩和、LCC(格安航空会社)の拡充、さらには円安による訪日旅行者の購買力上昇といった要因が積み重なっています。加えて、コロナ禍を経た2020年代に入り、抑制されていた需要が一気に回復・上振れしたことも、大幅な伸びに寄与しています。

先日、私自身も京都を1年ぶりに訪れて、観光地の様変わりに驚かされました。
かつての落ち着いた街並みに押し寄せるように人が集まり、思わず“恐怖”という言葉が浮かぶほどの混雑ぶりでした。統計上の数値だけでなく、現地の体感としても「観光立国・日本」の現実と問題を強く意識させられる場面でした。

岡山のホームページ作成