佐々木朗希をAIで詳しく解析できた。GoogleAIStudioで投球フォームを分析②

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前回より躍動感が戻った気がしましたが、Geminiは厳しい意見でした。

Google Geminiの動画分析

新しい動画のご提供ありがとうございます。前回の黒ユニフォームと青・白ユニフォームの比較、そして「右の黒ユニフォーム時代が素晴らしかった」という情報を踏まえて、今回の青・白ユニフォームでの2つの登板クリップを比較し、かつての素晴らしい投球を取り戻すための具体的なアドバイスをさせていただきます。

今回の2つの動画(0:00〜0:04 と 0:04〜0:07)は、どちらも以前の青・白ユニフォームのクリップと同じ投手で、同様のメカニクスを示していますね。つまり、この時期の彼の投球は比較的安定していると言えます。

現在の登板(青・白ユニフォーム)の共通した特徴
  • スムーズなワインドアップとレッグキック: 高いレッグキックでバランスを保ち、非常に滑らかな動作です。
  • 安定した上半身: 腕の振りもきれいで、無理のない投げ方に見えます。
  • コントロール重視の印象: 全体的に、力でねじ伏せるというよりは、コントロールを重視しているような、ある種「まとまった」投球に見えます。

しかし、以前の黒ユニフォーム時代の「爆発的な投球」と比較すると、いくつかの点で違いが見られます。

「素晴らしい時代」(黒ユニフォーム)との比較による違いと改善点

かつての素晴らしい投球を取り戻すためには、現在の「まとまった」フォームに、あの時の「爆発力」と「全身を使った解放感」を再注入する必要があります。

1. プレートからの推進力と下半身の爆発的駆動

  • 黒ユニフォーム時代: 地面を力強く蹴り、マウンドからプレート方向へ一気に重心を移動させていました。後ろ足の股関節が深く曲がり、そこからの爆発的な蹴り出しが見て取れます。
  • 現在のフォーム: スムーズではありますが、プレートからの「蹴り出し」というよりは、体が前に「流れる」ような印象を受けます。下半身の推進力が、かつてほどダイナミックではありません。
  • アドバイス:
    • 意識: 「マウンドを深く蹴り込み、捕手に向かって体全体で突っ込む」意識を持つ。特に、レッグキックの頂点から前足が着地するまでの間、重力に任せるだけでなく、後ろ足で積極的に地面を押して推進する感覚を呼び戻しましょう。
    • ドリル:
      • レッグドライブ強調ドリル: プレートを強く蹴り出して踏み込む練習を反復。後ろ足の股関節をしっかり使って、前に押し出す力を養う。
      • マウンドからのジャンプ: プレートから前方に軽くジャンプするような感覚で踏み出す練習で、下半身の爆発的な力を引き出す。

2. 股関節先行の回転と捻転差の最大化

  • 黒ユニフォーム時代: 股関節が非常に力強く先行して開き、上半身(特に肩)がギリギリまで開かずに粘ることで、強烈な「捻転差(ヒップ・ショルダーセパレーション)」が生まれていました。これが体幹のバネとして最大限に機能していました。
  • 現在のフォーム: 股関節の回転は行われていますが、先行する「鋭さ」や、上半身が「粘る」感覚がやや薄いかもしれません。そのため、捻転差から生まれるエネルギーが十分に活用されていない可能性があります。
  • アドバイス:
    • 意識: 「下半身が先に回り、肩はギリギリまでキャッチャーの逆方向を向いているように粘る」という意識を持つ。腰のベルトのバックルが先に捕手の方を向くようなイメージです。
    • ドリル:
      • メディシンボールの回旋投げ: 体を横向きにしてメディシンボールを投げるドリルで、股関節と体幹が連動して回旋する力を強化する。
      • ウォールドリル(壁を使ったドリル): 壁を背にして、肩が先に開くのを防ぎながら股関節を先に回転させる感覚を養う。

3. グラブ側の鋭い引き込みと全身の回転加速

  • 黒ユニフォーム時代: グラブを体側に素早く、鋭く引き込むことで、その動きが回転運動の「ブレーキ」となり、投球側の腕の振りを一気に加速させていました。
  • 現在のフォーム: グラブ側は使っていますが、かつての鋭い「引き込み」や「スナップ」が弱まっているかもしれません。これにより、体幹の回転スピードが低下し、腕へのエネルギー伝達が一部失われている可能性があります。
  • アドバイス:
    • 意識: 「グラブ側の肘を胸元に鋭く引き込む」「グラブを引き込む勢いで体幹をさらに回転させる」という意識を持つ。
    • ドリル:
      • グラブハンド強調ドリル: グラブ側の腕の動きだけに焦点を当て、素早く、力強く引き込む動作を反復する。
      • タオルスイング: タオルを使って、グラブの引き込みと投球側の腕の振りのタイミングを合わせ、連動性を高める。

4. 全身を使った「解放」と力強いフォロースルー

  • 黒ユニフォーム時代: リリース後も体の勢いを止めず、前足を中心に全身が大きく回転しきる、まさに「投げ切る」フォロースルーでした。これは、蓄えたエネルギーを最大限にボールに伝えている証拠です。
  • 現在のフォーム: フォロースルーはまとまっていますが、体の回転が途中で止まっているような、あるいは回転しきれていないような印象を受けることがあります。これは、どこかで無意識に力をセーブしている表れかもしれません。
  • アドバイス:
    • 意識: 「リリース後も体の勢いを止めずに、自然に回転しきる」「ボールを投げた後、体全体がターゲット方向に流れるままにする」という意識を持つ。
    • ドリル:
      • フィニッシュ確認ドリル: 実際に投球し、リリース後に体が自然に回旋しているか、前足に体重が完全に乗り切っているかを確認する。意識的に回転を止めずに、腕を巻き付けるようにする。
総合的なアプローチ

これらのメカニクス的な改善に加え、以下の点も重要です。

  • 当時の身体感覚の呼び覚まし: 黒ユニフォーム時代の動画を繰り返し見ながら、「あの時、自分は何を意識していたか」「体がどう動いていたか」という感覚的な記憶を呼び覚ますことが非常に重要です。動画をスローモーションで何度も見て、現在の自分の動きとの違いを細かく認識しましょう。
  • メンタル的な再構築: 怪我への恐れ、あるいはコントロールを求めるあまりの力の抑制など、無意識のうちに自分にブレーキをかけている可能性があります。かつての「アグレッシブさ」や「投球への全集中」といったメンタル面も取り戻す必要があります。
  • フィジカルコンディショニング: かつての爆発的な動きを支えていた筋力や柔軟性が維持されているか、再確認し、必要であれば強化する。特に、股関節周りの柔軟性、体幹の安定性、下半身のパワーを重点的に鍛えるべきでしょう。
  • 専門家との連携: ピッチングコーチやトレーナーがいるのであれば、この「過去の素晴らしいフォームへの回帰」という目標を共有し、協力して取り組むのが最も効果的です。客観的な視点と専門知識で、具体的なドリルや修正点を提案してもらいましょう。

現在のフォームは安定感がありますが、かつての「キレ」や「球威」を取り戻すためには、全身を使ったより積極的で爆発的な動作を再構築することが鍵となります。焦らず、一つ一つの要素を丁寧に確認し、素晴らしい時代を取り戻してください。

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