今年の初めに依頼され「AIで自動化」した。会議の自動書き起こしシステム。
Google Meet録音 or 音声
→ [Whisper APIで文字起こし]
→ [GPT APIで要約]
→ [Slack Webhookで通知] ….
結構頑張って作ったのですが、見直すことにしました。

1. 自動化は目的ではない
- 「AIで議事録自動化したい」という相談は増えている
- だが、「自動化そのもの」が目的になってしまうと本末転倒
- 実際に、自動化導入後にうまくいかず第三者の自分に相談が来た事例を紹介
2. 自動化がうまくいかない理由
- 想定以上にシステムが複雑(音声→変換→API→Slack連携…)
- 議事録の品質が不安定
- メンテナンスできる人が社内にいない
- コストの割に「楽になった実感」がない
3. 少しの工夫で無料でも実現できること
- 画面収録 or 録音 → GoogleAIStudioで文字起こし → ChatGPTで要約
- 手動でファイルをアップしてGPTに投げるだけでも高品質な議事録が作れる
- Slackへの自動投稿も、実は「人の手」でやっても10秒
4. 本当に必要なのは「部分自動化」と「見極め」
- 全自動にこだわるよりも、**“ここだけ自動、ここは人の手”**の方がコスパが良い。
- GoogleAIStudioやGPTsなどの精度の高いAIを「必要な時だけ使う」
- 議事録の確認・投稿は人の目で整えるのがベスト
5. AI導入の考え方を変えよ
- AIは「100点満点を目指すもの」ではなく「80点を30分で出す道具」
- AI化の目的は楽になること。逆に疲れるなら本末転倒
- 必要なのは、「効果の出る場所に、AIを差し込む」という視点
6. まとめ:AI導入は“コスパ”と“バランス”で考える
- 手作業でできる部分を無理に自動化しない
- 現実的な落とし所を見つけて、“使えるAI”を組み込む
- 自分たちのやり方に合った、無理のないAI活用が一番強い
「AI導入の成功は、“完璧な仕組み”ではなく、“続けられる仕組み”にある。」
決して「AIを使うこと」「自動化すること」が目的になってはいけない。



