ChatGPT慣れしたユーザー視点で、Canvaの新機能を項目別に冷静かつ厳密に評価。
表面じゃなく、実務的にどれだけ使えるかを検証した。
Visual Toolkit 2.0【評価:8/10】
ポイント
- 複数コンテンツを1プロジェクトで完結できる点は優秀。
- 異なるサイズのページ管理も資料作成では便利。
- Google Workspaceのプレゼン+Docs連携に近づいた感じ。
ChatGPT慣れしたユーザーの視点
- 構成や文章はGPTで作れる。そこからCanvaに流し込む形なら生産性は高い。
- ただし、細かいエクスポート設定・テンプレの自由度ではまだ限界あり。
改善要望:
- バージョン管理と差分表示の導入。
- GPTからの自動連携APIがあれば神(Zapierレベルだとまだ遠い)。
Canvaスプレッドシート【評価:6/10】
ポイント
- 見た目に特化したスプレッドシート。
- 関数知識なしでもグラフ生成が可能。
ChatGPTユーザー視点
- ChatGPTでデータ構造や関数は十分組めるので、むしろ自由度が足りない。
- 数式自動生成できないなら、初心者向け止まり。
改善要望
- ChatGPTで生成したCSVやJSONをそのまま貼り付け→自動解析対応が欲しい。
- データビジュアライゼーション系と連携して「ストーリーテリング」強化すべき。
Magic Studio一括編集【評価:9.5/10】
ポイント
- コピー生成、翻訳、サイズ変更が一括で可能。
- SNSマーケでは明確に業務短縮になる。
ChatGPTユーザー視点
- コピーはChatGPTで精度の高いものを生成できるが、「デザインへの自動反映」までを一貫できるのはCanvaの強み。
- コンテンツスケーリングの部分で秀逸。これはGPTだけでは難しい。
改善要望
- ChatGPTプロンプトと連携して「文体・ブランドトーンの一貫性」をもっと細かく制御したい。
- A/Bパターンの自動評価機能があるとより実用的。
Magicグラフ【評価:5.5/10】
ポイント
- データからグラフ化、インタラクティブ対応。
ChatGPTユーザー視点
- GPTでPythonやJSを使ったグラフが生成できる今、Canvaの可視化は見た目優先なだけで、細かい調整がほぼできない。
- 「深い分析」「複雑な軸の切り方」には非対応。
改善要望
- 高度なグラフライブラリ(PlotlyやChart.js)との連携がないと、プロ用途では厳しい。
Canva AI【評価:6/10】
ポイント
- 「〜を作って」と話しかけるだけで、スライド・旅程表などを生成。
ChatGPTユーザー視点:
- 生成内容が浅く、精度もまだ弱い。ChatGPTで一発で作った方が早くて質が高い。
- チャットでの編集もCanva側が限定的。
改善要望:
- GPT APIを裏側に噛ませるべき。現状はファンタジーAIレベル。
- 「プロンプト履歴管理」「編集履歴の保存と比較」などがないと使い物にならない。
Canvaコーディング(No Code)【評価:7/10】
ポイント:
- クイズや計算機、旅行アプリなどをノーコードで作成。
ChatGPTユーザー視点:
- ChatGPTでHTML/CSS/JSが書けるなら、制限が多く感じる。
- ただ、非エンジニアと協業するプロジェクトでは、試作段階のUI共有に良い。
改善要望:
- 外部API連携、Webhook、ロジックの柔軟性がもっと必要。
- 「AIがUI構造を提案する」ような機能があれば面白い。
Canvaのグローバル展開【評価:7.5/10】
ポイント:ブラジル・インドネシアを中心に急成長。
ChatGPTユーザー視点
- 使う地域が増えるのは利点だが、プロダクトの文化適応はまだ浅い。
- ユーザーが生成したコンテンツの「ローカライズ支援」はGPTの方が高精度。
改善要望
- 地域別テンプレやフォント、画像素材にもっと差をつけるべき。
- 現地文化対応はGoogleレベルを目指すべき。
人気コンテンツ傾向【評価:5/10】
ポイント:素材やフォントのトレンド表示。
ChatGPTユーザー視点
- トレンドを表示されても、「その目的に合った選択」ができないなら意味がない。
- ChatGPT+Midjourneyなどで完全オリジナル素材を作る方が独自性がある。
改善要望:素材やフォントを「使う目的」や「ブランドトーン」から推薦するAIが欲しい。
Canvaのビジョン【評価:8.5/10】
ポイント:「誰でもデザイン・AI・コーディングが使える時代へ」
ChatGPTユーザー視点:
- ビジョンは素晴らしい。ただし、実装がまだ“浅広い”。
- GPTを中心に据えた「プロ×初心者の共創環境」に進化できるかがカギ。
改善要望:
- プラットフォーム全体を「拡張性あるフレーム」に再構築すべき。
- ChatGPT・Notion AI・Figma AIなどのハブとしての統合力があれば最強になる。
Canvaの進化は確かにすごい。
ただ、AIをすでに業務で活用しているユーザーから見ると、「惜しい」点が多い。
Canva単体ですべて完結させようとすると限界、GPTなどと組み合わせて“作業全体の効率化”を狙うのが現実解。
※オーストラリア発のスタートアップ(創業者:Melanie Perkinsたち)。当初は「Fusion Books」っていう学生向けの年鑑作成ツールだった。そこから「誰でも簡単にデザインできる世界」を目指して、ツール名をもっと一般的なコンセプト=**キャンバス(canvas)**に近づけた。



