シニア世代こそICT(情報技術)を知るべき

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玉置泰子さんと若宮正子さんは、まさに「年齢は単なる数字」を体現した女性です。彼女たちは高齢になってからパソコンを学び、社会に積極的に関わり続けることで、多くの人に希望と勇気を与えています。デジタル技術を活用した彼女たちの挑戦は、高齢化が進む社会において示唆に富む事例です。


玉置泰子さん:92歳の現役総務部員
1930年生まれの玉置泰子さんは、25歳でサンコーインダストリー(当時の三興鋲螺)に入社し、以後66年以上にわたって同社に勤めています。2020年には「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定されました。

彼女がパソコンを本格的に学び始めたのは70代後半。エクセルでの経理処理やワードを使った報告書作成はもちろん、新人研修の担当もこなします。年間数千件に及ぶ書類を処理し、若手社員とも積極的にコミュニケーションを図りながら、世代を超えた共同作業を推進しています。その努力の成果として、社内の業務効率が20%以上向上したという報告もあり、社内調査では「世代間交流の促進」に寄与していると評価する社員が80%を超えるほどです。

「長年培ってきた経験を伝えることが私の喜びです」と語る玉置さんは、今も現役で働きながら未来を見据え、若い世代に知恵と情熱を届けています。

若宮正子さん:世界が注目する高齢のアプリ開発者
一方、若宮正子さんは1935年生まれ。三菱銀行に勤めた後、定年退職した彼女は60歳でパソコンに触れ始めました。その後、81歳でプログラミング言語「Swift」を学び、高齢者でも楽しめるiPhoneアプリ「hinadan」を開発。このアプリは雛人形を正しく配置するゲームで、リリース後には数万ダウンロードを記録しました。

彼女の取り組みは世界的にも評価され、2017年にはAppleの開発者会議でCEOのティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」として紹介されました。さらに、2018年には国連本部で基調講演を行い、「高齢者もデジタル技術で新たな扉を開ける」とその意義を力強く語りました。若宮さんの講演活動はこれまでに50以上のイベントに及び、彼女に触発されてプログラミングを学び始めた高齢者も国内外で1万人以上に達しています。

「新しいことに挑戦するのに、遅すぎるなんてことはありません」と話す若宮さんは、デジタル技術を通じて高齢者の社会参加を促進する道を切り開いています。

高齢化社会における示唆
日本の高齢化率は年々上昇し、2023年には65歳以上の高齢者が総人口の約29%を占めています。玉置さんと若宮さんの成功事例は、IT技術が高齢者の社会参加と自己実現を助けるツールとして、どれほど有効であるかを示しています。高齢者がデジタル技術を活用することで、職場や地域での役割が生まれ、世代を超えた交流が活発化することが期待されています。

彼女たちの取り組みは、単なる好奇心ではありません。そこには、「誰もがいくつになっても学び、新しい世界に挑む価値がある」というメッセージが込められています。政府や企業がこうした活動を後押しすることで、より持続可能な社会が築かれるでしょう。

玉置泰子さんと若宮正子さん──“シニア世代こそICT(情報技術)を知るべき”と断言しています。

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