新幹線の事故って昔はなかった

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新幹線は、1964年の開業以来、その絶対的な安全性で名を馳せ、長距離の高速移動手段でありながら、死亡事故ゼロという驚異的な実績を長年にわたり維持してきました。それだけに、1995年12月27日に発生した東海道新幹線史上初の旅客死亡事故は、大きな衝撃を与えました。
さらに、近年では軽微な事故や運行トラブルが増加しているという問題も指摘されています。特に、2015年以降に事故や遅延が増えていることが、新幹線の昔のような信頼性は、なくなってきています。
SNSでも当事者と思われる方が語っていたのを読んで怖くもなりました。

2017年12月11日 - 東海道新幹線「のぞみ号」亀裂事件
概要:走行中の新幹線「のぞみ34号」の台車部分で亀裂が見つかり、重大インシデントとして認定されました。亀裂が進行していたにもかかわらず、運行が続けられたため、一歩間違えれば脱線や大事故に発展する可能性があった事件です。この事故は、点検体制の不備が指摘され、JR各社はその後の点検方法の改善を迫られました。

2019年7月3日 - 東海道新幹線での亀裂事件
概要:三河安城駅付近で、東海道新幹線の車両に亀裂が見つかり、大規模な点検と運休が行われました。この亀裂は、金属疲労によるもので、定期点検の不備が原因でした。運行管理の甘さが指摘され、その後の点検基準が見直されました。

2022年4月 - 東北新幹線 大地震での脱線事故
概要:東北新幹線が、宮城県沖を震源とする大地震の際に脱線。幸いにも大きな人命被害はありませんでしたが、災害対策としての管理体制の不備が明らかになりました。特に、耐震基準や非常ブレーキの作動タイミングに問題があり、震災リスクに対するさらなる対策が求められました。

2024年9月19日 - 東北新幹線 連結器が走行中に外れる
場所:仙台駅〜古川駅間
概要:時速315キロで走行中の「はやぶさ」と「こまち」の連結器が外れる事故が発生しました。乗客約320人に怪我はなかったものの、全線運休や遅延が相次ぎ、管理体制の脆弱さが浮き彫りに。この事故は、電気系統の異常による誤作動が原因とされていますが、技術的な原因の解明が進んでいます 。

その原因として、やはり1987年の国鉄分割・民営化により、新幹線の運営はJR各社によって管理され利益追求が企業の主軸となったことが大きい。この民営化に伴い、各社はコスト削減効率化を進める一方で、安全性やメンテナンス体制に対する投資が後回しにされる状況が生まれています。

特に深刻なのは、現場職員の減少です。過去30年で、現場職員の数は約50%減少しており、これにより保守点検の質が低下し、突発的なトラブルへの対応能力も低下しています。さらに、老朽化設備に対しては、JR東海が7300億円規模の投資を行っているものの、これらは後手後手の必要最低限の対応に過ぎず、抜本的な更新が遅れているとの指摘があります 。

JR各社は利益追求の一環として、運行効率化を優先する傾向があります。たとえば、新幹線の運行本数が増加し、過密ダイヤが常態化することで、設備への負荷が増大しました。結果として、メンテナンス時間が圧縮され、これがさらなるトラブルを引き起こす要因となっています。
利益至上主義の最も大きな弊害は、人員不足と技術継承の不足です。経験豊富なベテラン技術者の引退が相次ぐ中、若手の育成が追いついておらず、技術的なノウハウの継承が十分に行われていないことが問題です。この結果、メンテナンスや点検の質が落ちており、新幹線の安全性と信頼性が低下していると言えます。

新幹線の安全神話を守り続けるためには、コスト削減や効率化だけに依存せず、人的資源と設備投資への再評価が不可欠ですが、利益至上主義の影響で犠牲にされている安全性を回復する方向に舵取りが行われてるともいえません。
現場で働く人々の疲弊や技術の低下も明らかになっており、今こそ収益性と安全性のバランスを見直す時期に来ていると言えるでしょう。

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