Google には、一定期間アカウントを使用しなかった場合に備えて、事前にデータの取り扱い方を指定できる「アカウント無効化管理ツール」が用意されています。UIによっては「デジタル遺産」と表示されることもあります。意識の高い人たちは、もしもの事態に備え、デジタルデータの行く末までしっかりと管理していてその手段のひとつが、Google アカウントの「無効化管理ツール」です。
一定期間Googleサービスを利用しなかったときに、誰に・何のデータを・どのように通知・共有・削除するかを事前に指定しておくことができます。まさに現代版の「デジタル終活」ともいえる機能です。
主な機能と仕様
- 「誰に」「何を」共有するかを細かく指定できる
- 「通知のみ」「共有」「削除」など行動を自動実行できる
- 通知文面にはちゃんと「Googleが代理で送信」と気遣いの記述がある
- 設定後は特に何もしなくていい、スマートな放置型設計
- 生きているうちに自分の死後のデータ管理を“自動化”できるという点で、テクノロジーとセルフマネジメントを愛する人々には刺さる機能なんです。

「誰に、何のデータを、どのように通知・共有・削除するか」を細かく設定しておくことが可能です。
※本ツールは法的な遺言書ではなく、Google アカウント内のデータ処理に関する指定であり、法的な相続効力とは別です。
主な機能と仕様
非アクティブの判定期間を設定可能
アカウントの最終ログインやGmailの利用状況などに基づいて、非アクティブ状態が検知されます。
通知先(信頼できる連絡先)を最大10人まで登録可能
各連絡先ごとに、共有するデータの種類を細かく指定できます。
実行時の動作を選択可能
通知のみ/一部データを共有/アカウントを自動削除、などを自由に設定できます。
なお通知メールには「Googleが代理で送信」と明記されます。
設定の手順(最短ルート)
Google にログイン
myaccount.google.com/inactive
を開くと設定できます。
設定をしない場合、アカウントが自動削除される可能性があります。
2年以上にわたり活動がないアカウントは削除対象となる場合があります(実行前に通知あり)。
共有したい相手がいる場合は連絡先と共有範囲を設定しましょう。
誰にもデータを残したくない場合は、実行時にアカウントの自動削除を選択してください。



