自社GPTを作って自慢してる会社が..みてて辛い。

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「○○GPT」や「△△Chat」といった“自社開発AI”を掲げる企業を見かけます。
見せてもらったのですが、GPT-3.5Turboなどの旧モデルに簡易なUIを被せただけのチャットツールであり、性能や精度において現行の高性能モデルとは比べものになりません。
結果として、補助金を使ったお金だけかかるこうした取り組みは本質的な意味を持たないです。

OpenAIの開発チームは、世界最高峰の研究者によって構成されており、彼らが構築するモデルやユーザーインターフェース(UI)の完成度は、一般企業が模倣によって追いつけるレベルではありません。
たとえばGPT-5とGPT-3.5Tの違いは、単なるパラメータ数の差ではありません。言語理解の深さ、ユーザー意図の把握力、対話の自然さといったあらゆる面で、設計思想そのものが別次元へと進化しています。

一方で、いわゆる「自社GPT」は、ChatGPTの代替を目的とすること自体が目的化しており、方向性を根本から誤っていると言わざるを得ません。

そうしたツールが社内にもたらすのは、以下のような負の影響です。

  • 誤った知識古いシステムの固定化
  • 役に立たないAIに社員の思考停止
  • AIを理解している優良顧客からの信頼喪失

大事なのは、モデルを「作る」ことではなく、既存の高性能モデルをいかに安全かつ効果的に組み合わせ、社内知識を流通させるかという視点です。つまり、AIを“目的”ではなく“仕組み”として活用する発想への転換が必要なのです。セキュリティの問題がよく話題になりますが解決策はたくさんあります。

「AIをどう作るか」ではなく、「AIを使って何を再定義するか」にあります。表面的な模倣ではなく、業務や教育、そして組織文化そのものにAIをどう浸透させていくかが、企業の真価を問われる問いとなっています。

残念ながら、詐欺まがいなAI導入が横行しています。正しいAIのリテラシーを本気で学んでいただきたいと思います。

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