研究やビジネスの現場では、日々多くのPDFやレポートを扱う。しかし、それらの情報は散在し、必要なデータをすぐに見つけるのは容易ではない。そこで、GoogleのNotebookLMをしばらく使ってみた。
結論から言うと、「便利ではあるが、ChatGPTで十分だった」。
NotebookLMに期待したこと
NotebookLMは、アップロードしたドキュメントを分析し、情報の整理・要約・比較をしてくれるツールだ。特に以下の点に期待していた。
・複数の市場調査レポートを比較しやすくなる
・学術論文の要点を効率的に整理できる
・競合分析の資料を自動でまとめてくれる
大量のPDFを扱う場合、情報整理の手間が削減できるのでは? という期待を持っていた。
NotebookLMの良かった点
実際に使ってみると、以下の点は優れていた。
- 複数のドキュメントを横断的に分析できる
- 例えば異なる企業の競合分析資料をアップロードすると、それぞれの戦略や市場シェアを自動的に整理してくれる。
- 要点を簡潔にまとめてくれる
- 研究論文の要旨を抽出し、比較しやすくしてくれる。
- 論点の整理がしやすい
• • 各ドキュメントの共通点・相違点・矛盾点が可視化されるため、議論の材料を探すのに便利。
でも、ChatGPTで十分だった理由
NotebookLMは確かに便利だったが、実際にはChatGPTでもほぼ同じことができた。
- ChatGPTの「ファイルアップロード」機能で要約可能
- PDFを読み込ませれば、NotebookLMと同じように要点を抽出できる。
- 横断的な比較も質問次第で対応可能
- 「この2つのレポートの違いを教えて」と指示すれば、NotebookLMと遜色ない結果が得られる。
- そもそも普段から使い慣れている
- NotebookLMを新たに導入する必要性を感じなかった。
結論:NotebookLMはもういいかな
NotebookLMは情報整理を自動化する優れたツールだが、ChatGPTでも同様のことが可能であり、AIに不慣れな人が新しいツールを覚える手間を考えると、あえて乗り換える必要はないと判断した。
もちろん、大量のPDFを扱い、より細かくドキュメント管理をしたい人には向いているかもしれない。しかし、日常的なリサーチレベルであれば、ChatGPTで十分だと感じた。結果、「NotebookLMはもういいかな」という結論。



