BYDとDJIが共同開発した車載ドローン発射システム「霊鳶(Lingyuan)」

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霊鳶(Lingyuan)の主な特徴
  1. ドローンの自動発射・回収
    • 車両のルーフトップに搭載された格納庫から、DJI製ドローン「DJI Air 3S」を自動的に発射・回収できます。
    • 走行中でもドローンを離着陸させることが可能で、最高時速25kmで離着陸、最高時速54kmで車両に追従できます。
  2. 充電機能
    • 格納庫内でドローンの急速充電が可能です。
  3. 操作と機能
    • 車内のコントロールパネルや専用アプリから、ドローンの操作や動画・写真の撮影が可能。
    • AI認識機能や動画編集用アプリも搭載されており、撮影した映像をすぐに編集・共有できます。
  4. 自動帰還機能
    • 車両から2km以内の範囲で、ドローンは自動的に帰還できます。
  5. 対応車種
    • BYDが提供するEV全モデルで利用可能。
用途と利
  • エンターテインメント:ドローンを使った空撮や動画編集により、車両を移動型エンターテインメントプラットフォームとして活用できます。
  • 探索・冒険:アウトドアやレジャーでの利用が想定されており、風景の撮影や広範囲の探索に役立ちます。
  • ビジネス用途:測量、監視、災害対応などの業務用途にも応用可能です。
開発背景と市場戦略
  • BYDとDJIの協力
    • BYDの王伝福会長は、「車両とドローンの技術を統合し、双方の強化につながる形で協力した」と述べています。
    • この協力は、単にドローンを車に搭載するだけでなく、両社の技術力を融合させた新しい価値を生み出すことを目指しています。
  • 中国EV市場の競争激化
    • 中国のEV市場では、BYDをはじめとする伝統的な自動車メーカーが、XiaomiやHuaweiなどの新規参入企業と競争しています。
    • 先進的でインテリジェントな機能を追加することで、顧客の関心を引き付け、市場での優位性を確保しようとしています。
価格と販売状況
  • 価格:1万6000元(約32万7000円)。
  • 販売地域:現時点では中国国内のみで販売されています。

  • BYDは、霊鳶を「自動車を移動型エンターテインメントおよび探索プラットフォームに変えるインテリジェントなシステム」と位置づけており、今後もEVとドローンの連携を強化していくことが予想されます。
  • 中国市場での反応や需要次第では、海外市場への展開も視野に入れている可能性があります。
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