ChatGPTは、利用者の入力データの安全性を重視して設計されており、そのセキュリティは次のような特徴によって支えられています。
一般版では、利用者が入力した情報が匿名化された形でモデル改善のために使用されることがあります。
- 匿名化されているとされているため、直接的に個人情報が漏れるリスクは低いと説明されています。
- OpenAIでは、入力データが保存される期間が限定されている（通常30日以内に削除）とされています。
利用者自身が「すべての人のためにモデルを改善する」を無効化することも可能です。この設定を無効にすることで、入力データがモデル改善の目的で収集されることを防ぎ、情報が外部に漏洩するリスクをさらに軽減できます。
一方、法人向けのChatGPT for TeamsやEnterpriseでは、利用者の入力データがデフォルトでモデル改善に使用されないことが保証されています。これに加えて、ISO 27001やSOC 2認証といった国際的なセキュリティ基準を満たしており、データは送信時および保存時に暗号化されるため、情報漏洩の可能性を最小限に抑えています。
さらに、法人版では管理者向けの機能も提供されており、チーム全体の利用状況を監視しやすくするだけでなく、シングルサインオン（SSO）などの機能を通じてアクセス管理を強化することができます。このような仕組みによって、利用者のプライバシーと機密情報が高いレベルで保護されています。
したがって、日常的な利用においては一般版で十分に安全ですが、機密性の高い情報を扱う場合や組織単位での利用を想定している場合には、より強力なセキュリティが確保されている法人向けサービスを利用することが推奨されます。
| プラン | 料金 | セキュリティ/データ扱い | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT (無料版) | 無料 | – モデル学習に利用される設定がデフォルト – HTTPSで通信暗号化 | – 最も基本的な機能のみ – アクセス制限がかかりやすい場合あり |
| ChatGPT Plus | 月額 20USD | – デフォルトではモデル学習への利用がオン （設定でオフに変更可） | – 無料版より安定したアクセス – 最新機能の先行利用 |
| ChatGPT Team | 1ユーザーあたり 25USD／月 （年単位課金／2名以上） | – デフォルトで学習の対象外 – チーム用管理コンソールあり | – GPT-4, DALL-E, Web参照 等、Plusより高いメッセージ上限 – 音声/動画入力サポート – GPT(カスタムBot)のワークスペース共有 |
| ChatGPT Enterprise | 個別見積もり | – データは学習対象外 – SOC 2やISO 27001等の準拠 – さらに高度なSAML SSOや監査ログ等が利用可 | – 企業ごとにカスタマイズされた機能・サポート – SLAや専用サーバー等の柔軟なオプション提供 |
