――OpenAIの「お金事情」と社内の今

最近、ChatGPTのAndroid版アプリのテスト版の中から、こんな文字列が見つかりました。
SearchAdSearchAdsCarouselBazaarContentWrapperなど…
エンジニアがアプリの中身をのぞいたところ、「広告(Ads)っぽい機能を前提にしたデータの名前」がゴロゴロ出てきた、という状況です。
報道ベースですが、ざっくりこんな数字が出ています。
- 2024年だけで、AIを動かすためのサーバー代などが最大70億ドル(約1兆円)規模になる見込み
- 2025年前半だけで
- 売上:約43億ドル
- でも営業損失(赤字)が約78億ドル
つまり、
- 売上はかなり伸びている
- けれども、それ以上の勢いでお金が出ていっている
という状態です。
さらに、今後10年でデータセンター(AI用の巨大なコンピュータ施設)に何十兆円規模の投資を約束しているとも言われています。
ここまで来ると、
- 有料プラン(Plus / Pro / 企業向け)だけでは足りない
- 「無料ユーザーからも、なにかしら収益を得たい」
と考えるのは、ある意味自然な流れです。
OpenAIの社内では何が起きている?
ただ、最近OpenAIのサム・アルトマンCEOが社内向けに「code red(非常事態)」というメモを出したことも報じられました。
内容をかいつまむと、
- GoogleのGemini3.0などライバルのAIがかなり強くなってきている
- いろいろ新しいプロジェクト(広告、ショッピングエージェント、個人向けアシスタントなど)をやり過ぎて散らかっている
- いったん「本体のChatGPTをよくすること」に集中しよう
という方針転換です。
ここでポイントなのは、
広告の準備は進めつつも、
「今すぐガンガン入れる」というところまでは行っていない
という点です。広告関連のプロジェクトは、一部「後ろ倒し」にしたと報じられています。
じゃあ、実際どうなる可能性が高い?
現時点で公式発表はありませんが、
外部の分析を総合すると、こんな予想です。
- まずは検索や買い物系の質問にだけ広告を出す
- 例)「この商品のおすすめ」「このホテルを比較して」など
- 検索結果の一部に「スポンサー表示」のような形で出す
- 無料プラン中心で、有料プランは基本的に広告なし
- YouTubeの「無料=広告あり」「有料=広告なし」に近いイメージ
- いきなり会話のど真ん中にベタベタ広告を貼る、という形は避ける
- ユーザーの反発が大きくなりすぎるため
もちろん、これはあくまで「今見えている情報からの推測」で、最終的にどういう落としどころになるかは、今後の公式発表しだいです。



