「SEOはテクニックより本質が大事」と言われるようになって、もう10年以上が経ちます。
とはいえ、実際の検索結果を見てみると、ランキング形式のまとめサイトやアフィリエイト寄りのコンテンツが、いまだに多くのジャンルで上位を占めています。
これは、「ユーザーのクリックや滞在時間を稼ぎやすい」「網羅性があるように見える」「内部リンク構造が強い」といった技術的な強みがあるからです。(もちろんこれらは、有料です)
ただし、同じように見えるコンテンツでも、中身はこの10年で確実に変わってきています。
変わったこと
- YMYL領域(健康・金融・法律など)は大きく変化
以前は根拠のあいまいなサイトが検索上位に並んでいましたが、現在は信頼できる医療機関や大手企業の情報が優先されるようになっています。 - E-E-A-Tが評価に影響
「誰が書いたのか」「実体験に基づいているか」「一次情報かどうか」といった点が重視され、コピペやリライトだけの記事は上位に残りづらくなりました。 - AIによるコンテンツ評価が進化
Googleのアップデート(HCUやコアアップデート)によって、内容が薄くて長いだけのSEO記事は順位を落とす傾向が強まっています。
変わっていないこと
- 非YMYLジャンルではまとめ記事が強いまま
家電や日用品、旅行グッズなどの分野では、ランキング形式のまとめコンテンツがいまだに効果的です。これは、間違えても大きな損害が出にくく、Googleの審査も厳しくないためです。 - ドメインの強さが影響力を持つ
記事の内容よりも、どのサイトが書いたかが順位を左右する構造は今も残っています。 - 収益性の高いキーワードでは変化が遅い
広告やアフィリエイトが絡む検索語句では、まだ「信頼性の高い個人サイト」だけが評価される状況にはなっていません。
Googleの生成AI(SGE)や、ChatGPTのようなAI検索の広がりにより、単なるランキングまとめ記事は、AIによる要約に吸収されるリスクが高くなります。
AIに取り上げられるには、「独自の視点」「体験談」「現場の記録」など、人にしか書けない情報が必要です。
今後は、「誰かの実体験」「ユーザーのリアルな声」「実際に検証したレビュー」といった一次情報が、さらに重要になると考えられます。
ランキング形式のまとめ記事は、今も一定の力を持っています。
ですが、その効果は少しずつ薄れつつあります。
現在のSEOは、「ドメインや構造の強さ」と「信頼性や独自性」の2つの力が同時に働いている状態です。この状況の中で、たとえ小規模なサイトであっても、一次情報をコツコツ積み上げていくことで、AI時代において逆転のチャンスをつかめる可能性があります。



