DifyとGPTs（ChatGPTのカスタムGPTs）」の違いについては、研修を始める前によく聞かれるので覚書
実用面・導入コスト・カスタマイズ性・セキュリティ面など複数観点から比較
- Dify
オープンソースのAIアプリ開発・運用基盤。自分でサーバーに立ててAIチャットボットや業務AIをGUI・ノーコードで構築できる。ローカルLLMやOpenAIなど多数のAIモデルが利用可能。 - GPTs（ChatGPTのカスタムGPTs）
OpenAIが提供するChatGPTの「自作AI」機能（ChatGPT Plus以上で利用可能）。プロンプト設計や独自データのアップロードで自分専用AIをクラウド上に作れる。
| 項目 | Dify | ChatGPTのGPTs（カスタムGPTs） |
|---|---|---|
| 設置場所 | 自社サーバー、ローカルPC、クラウドも可 | OpenAIのクラウドのみ |
| セキュリティ | 情報は自社管理。データ外部送信なし可 | 入力データはOpenAIのクラウド上に保存 |
| モデルの種類 | OpenAI, LM Studio, HuggingFace等多様 | 基本はGPT-4等OpenAI限定 |
| カスタマイズ性 | ノーコード〜Python/JSで高度な自動化可 | プロンプト設計＋一部API接続のみ |
| 外部連携 | Webhook, API, Google/Slack/メール等多彩 | 標準はファイル読込・ウェブブラウズ等 |
| 利用料金 | OSSは無料（サーバー等インフラ代のみ） | Pro/Plus/Team/等月額課金必須 |
| 導入難易度 | Docker等でやや技術的。IT担当推奨 | ブラウザで作成可能。超簡単 |
| 運用主体 | 完全自社運用も可 | 100％OpenAIに依存 |
| 商用利用/社内運用 | 権限・ログ管理・組織向け本格運用設計 | 個人/小規模グループ利用がメイン |
Dify
- 社内・社外向けチャットボットを自前で安全に運用したい企業/団体
- クラウドにデータを出したくない/できない
- 独自機能追加・外部サービス連携をしたい
- IT担当やエンジニアが社内にいる
GPTs（ChatGPTのカスタムGPTs）
- すぐ使いたい個人・小規模ビジネス
- 難しい設定なしで、特定用途の“自分用AI”を作りたい
- 情報流出リスクやカスタマイズ性は気にしない
- すでにChatGPT Plus等のサブスクに加入している
- Difyは「企業・組織が自社でAI運用基盤を持ちたい/カスタムしたい時に最適」。
- GPTsは「手軽さ重視で“今すぐAIを自分色にしたい”時に最適」。
どちらが優れているか？
・気軽な試作や個人用途・学習→GPTs
・業務効率化・組織導入・セキュリティ重視→Dify
