ChatGPTでは、「同じ質問でもモードを変えて再度問い直す」あるいは「Deepreseachのような特化モードに切り替えて詳細に掘り下げる」といった、ユーザー主導の検証や深掘りがしやすい設計となっています。
一方Gemini(Google AI)は、とても優秀ですが、モードを切り替えるたびに「前の会話内容」や「質問の意図」などがリセットされる仕様であり、一貫した文脈の維持が難しいという問題があり、講習の時にも不満がよく出ます。
- 同じ質問でも回答内容が変わる
- プロンプトを変更すると会話の流れが途切れる
- モードごとに回答傾向や動作が異なる
といった特徴があり、安定したプロダクト運用が難しいと指摘されることが多いです。
画像回答の比較
最初の回答(Flashモード)では、「GoogleAIStudioには画面共有機能を使って自動でマニュアルを作成する機能はありません」と明確に否定しています。一方、2枚目の回答(Proモード)では、「Google AI Studioの機能と一般的なPCのスクリーンショット機能を組み合わせてマニュアル作成が可能」と、応用的なガイドを提案しています。もちろんProモードが正しいです。


考察
- モードごとに回答の方針が異なる
Flashモードは「事実ベースで明確な否定回答」を行う一方、Proモードは「応用や活用法の提案」に軸足を置いています。
これにより、利用者は目的や状況に応じてモードを使い分ける必要がありますが、「安定した回答がほしい場合」にはかえって混乱を招くこともあります。 - コンテキスト(文脈)維持の難しさ
モードや会話の切り替えによって、前回の質問意図や流れを保持できないため、連続性のある対話や業務サポートには向いていません。
ただし、単発の質問や限定的な用途においては、迅速に回答が得られるという利点もあります。 - 一貫性や議論の深掘りの困難
現状のGeminiでは、複数モードを切り替えたり会話を継続したりすることで、過去の前提や流れを活かすことができません。長期的な検討やプロジェクト管理には不向きであり、「議論の一貫性」を重視したい場合には工夫が求められます。
ChatGPTとの比較と実用面
ChatGPTでは、「同じ質問でもモードを変えて再度問い直す」あるいは「Deepreseachのような特化モードに切り替えて詳細に掘り下げる」といった、ユーザー主導の検証や深掘りがしやすい設計となっています。このため、「使い分け」や「意図的な再検証」によって多角的な情報取得が可能です。
一方、Geminiはモード切り替えによる連続性が保てず、前の会話の文脈や意図を踏まえたやりとりが難しいため、深い議論や複数視点での検証には向いていません。
まとめと現実的な対策
Geminiでは現状、「一つの会話・モードでやりとりを続ける」「要点を毎回リマインドする」「自ら会話の流れをまとめる」といった工夫が不可欠です。
なお、ChatGPT(OpenAI)は比較的コンテキスト保持に強みがありますが、完全ではありません。業務やプロジェクト用途では、「やりとりの履歴保存」や「議事録化」などを併用することが現実的な解決策といえます。
