DeepSeek V3は、なぜ凄いのか?

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DeepSeek V3は、個人や企業が低コストで活用できる中国の次世代AI。
DeepSeek V3は、中国が開発した次世代のAIであり、個人や企業が低コストで活用できる点が大きな魅力です。一般のユーザーは、DeepSeek Chatを完全無料で利用でき、OpenAIのChatGPTの無料版と同じように、無制限でAIとの対話を楽しめます。

一方で、企業や開発者向けに提供されているDeepSeek APIは、有料のサービスとなっています。APIを利用する場合、入力100万トークンあたり0.27ドル、出力100万トークンあたり1.10ドルと、OpenAIのGPT-4と比較して約1/10のコストで運用可能です。例えば、APIを使えば、月額1万円程度で約3万回のAIチャットが可能(1回あたり500トークンと仮定)。この低コストでありながら、高度な処理能力を誇る点が、DeepSeek V3の大きな強みです。

更にこのAIは、たった2ヶ月の開発期間(2,048個のGPUを使用)で完成されており、MetaのLlama 3と比較して約11倍効率的です。効率の基準としては、同じトークン処理量における計算資源の削減率を指します。
例えば、個人利用の場合、DeepSeek V3を使えば月に500回のビジネスメール作成が可能で、1回あたりのコストはわずか20円以下です。一方、企業利用では、大量のデータ分析や顧客対応の自動化に活用でき、例えば顧客からの問い合わせへの自動応答やマーケティングデータの統計分析により、年間数百万円のコスト削減が期待されます。

さらに、特許技術「MoEアーキテクチャ」によって、DeepSeek V3は超長文(128Kトークン)の処理を得意としています。この機能により、法律書類や専門的なレポートの自動生成など、これまでのAIでは難しかったタスクも可能になります。

ただし、日本語対応にはまだ課題が残っています。現在の段階では英語をはじめとする他の言語での性能が世界最高水準ですが、日本語においても改善が進められているため、将来的なアップデートが期待されます。

低コストでありながら高い処理能力を持つDeepSeek V3は、個人の作業効率化から企業の大規模な業務自動化まで幅広く活用できるAI。注目すべきですが規制がかかりそうで心配です。

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