ガスパチョというスープを作る時ミキサーを使うと味が落ちるといった記事を読んだことがある。
昔から、スペインの人たちはあの料理を、すり鉢でもなく、裏ごしでもなく、ひたすらに乳鉢みたいなものでつぶしてスープにする。
ミキサーが発売されたときは、「これで早くできる」とみんな喜んでミキサーを使ったそうだ。
しかし、ミキサーで作ったガスパチョを飲んでみたら全然おいしくなかったらしくミキサーを使うのをやめ、昔の作り方に戻ったという。
そんなわけあるかと思わなくもないが、わかる気もする。
「ただの粉砕」ではないものが、手作業にあるのだと思う。
そういった手作り感、ぬくもり感は確実にあるなと思う今日この頃。
