日本の公的資金(GENIAC経由で税金)を使って「国内最大規模の高性能AIモデル」「国産最大級」と大々的に打ち出しておきながら、
- 基盤が中国のDeepSeek-V3丸ごと(config.jsonでほぼ確定)
- 最初からDeepSeekの名前を一切出さず、ぼかした表現で誤魔化し
- MITライセンスファイルすら初回アップロード時に削除 → 指摘されてから慌てて「NOTICE」として追加
という流れを見ると、技術の話以前に「大人としてどうなの?」ってレベルでガッカリします。
1. 開発実態の「隠蔽」と「不誠実なブランディング」
最大の批判点は、技術そのものではなく「伝え方(広報姿勢)」。
- 「国産」の過剰強調: DeepSeek-V3という既存の巨大な基盤モデルをベースにしながら、プレスリリース等では「楽天が開発した」「国内最大級」という言葉を前面に出し、あたかもゼロから、あるいは独自のアーキテクチャで開発したかのような印象を与えました。
- クレジットの欠如: エンジニアがコードを解析するまで、DeepSeekの名前が公式発表の表舞台に出なかったことは、専門家コミュニティから「手柄の横取り(ホワイトラベル化)」と受け止められました。
2. OSS(オープンソース)ライセンスへの不適切解釈
技術者コミュニティが最も激怒したのが、ライセンスファイルの取り扱いです。
- 著作権表示の削除: 当初、ベースモデル(DeepSeek)のMITライセンスファイルを削除して公開した疑いがあり、これは明確なライセンス違反に当たります。
- 「後出し」の不信感: 指摘を受けてから慌ててファイルを修正したことで、「確信犯的に隠そうとしていたのではないか」という不信感を決定的なものにしました。
3. 公金(税金)投入事業としての説明責任
本プロジェクトは、経済産業省・NEDOの「GENIAC」事業として採択され、多額の補助金が投入されています。
- 「日本独自のAI開発力強化」との乖離: 国の支援目的は「海外勢に依存しない日本の基盤モデル開発」です。他国(中国)のモデルを微調整(ファインチューニング)しただけの成果に、満額の補助金が出る妥当性について、納税者への説明が不十分です。
- コストパフォーマンスの疑問: 5億円規模の支援を受けながら、やっていることが「既存モデルの日本語化」に留まるのであれば、それは「開発力」ではなく「翻訳・調整力」に過ぎないという厳しい指摘が出ています。
4. 地政学的リスクとガバナンスの欠如
ベースが中国発のDeepSeekであることに起因するリスク管理の問題です。
- バイアスの懸念: 公的資金が入った「国産」を謳うモデルが、思想的・政治的なバイアス(台湾問題や歴史認識など)を含んでいる可能性に対し、十分な検証と開示を行っていなかった点。
リスクへの無頓着: 中国製モデルをベースにすること自体は技術的に合理的であっても、現在の国際情勢下で「日本政府支援のプロジェクト」としてそれを行う際のセンシティブな調整を怠った、楽天のガバナンス体制が問われています。




