プロンプト界隈のもったいぶった文章から

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巷のプロンプト界隈を眺めていると、やたらともったいぶった文章に出会います。
「いいねしたら続き」「末尾に合言葉を入れたら効果が出る」「完全版はClaudeにあります」みたいなやつです。あれはプロンプトというより、集客のための“演出”に近い。味は濃いけれど、再現性という栄養が薄いことが多い。もちろん読んでいて楽しいものもありますが、仕事で使うとなると話は別です。

本当に大事なのは、コピペの儀式ではなく、自分で考えることです。まず「何をしたいのか」を言葉にする。次に、出力を見てズレを観察する。服が変わった、人物の顔が別人になった、グリッドが崩れた、表情が大げさになった――ズレには必ず種類があります。そして、そのズレを潰すようにプロンプトを編集する。最後に「なぜその編集が必要だったのか」を理解して、自分の中に型として残す。この循環が、いわゆる“プロンプト力”の正体です。

ここで誤解しやすいのが、「短い=良い、長い=悪い」という話ではない点です。問題は長さではなく、優先順位の曖昧さです。長文でも「固定する要素」と「変化させる要素」が明確なら強い。逆に短文でも、何を守らせたいのかがぼやけていると、モデルは気分で補完します。たとえば「同一人物を固定」「服を固定」「表情だけ変化」のように、守るものを先に釘打ちし、変えるものを限定する。これだけで出力の安定度は驚くほど上がります。

結局、プロンプトは呪文ではなく仕様書であり、実験計画書です。モデルを動かすのは“魔法の言い回し”ではなく、「観察→仮説→修正」の積み重ね。コピペで一発当てるのではなく、ズレを言語化して設計に戻す。この姿勢が身につくと、どのモデルでも、どの用途でも応用が効くようになります。派手な合言葉より地味な検証。地味ですが、これがいちばん強い。

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