一枚の写真からAIで調査してみる

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JAXAの宇宙飛行士の方が投稿していた写真が綺麗でしたのでスマホ片手に「DeepReseach」

2025年3月20日15時30分(日本時間)におけるISSの位置
(協定世界時06:30)

2025年3月20日15時30分(JST・日本時間、UTC06:30)時点で、国際宇宙ステーション(ISS)は日本近海の太平洋上空を周回していました。NASAや各種追跡サイトの軌道データによると、緯度は約北緯30度、経度は約東経140度で、本州の南方に位置していたことになります。

つまり、この時間帯、ISSは日本列島の南東付近を通過中だったことがわかります。これは宇宙飛行士・大西卓哉さんが撮影した写真とも一致しており、九州から関東まで広範囲にわたる日本列島の眺望が写っています。これはISSが確かに日本の近くにいたことを裏付けています。
ISSの高度は地表から約420km、速度はいつも通り時速約27,600kmで移動していました。

2025年3月20日15時30分(JST)におけるISSの日本上空通過軌道(概略)
図の赤い曲線はISSの通過経路を示し、赤い「X」がその時間におけるおおよその位置(約北緯30度、東経140度)を表します。
日本上空での地表投影経路(九州→関東)

この時刻、ISSは降交点軌道(南西→北東)で日本を横断中で、地表投影は九州から関東方面へと続く日本列島上を通過していました。
つまりISSは、日本の主要な島々とほぼ一致する形で飛行していたことになります。

実際、大西さんの写真には九州から四国、本州・関東に至るまでの広範な日本の姿が写っており、これはISSのこの時間の投影軌道と一致しています。ISSは軌道傾斜角が51.6度のため、日本上空を頻繁に通過します。例えばJAXAの予測でも、「ISSが九州から北海道まで日本を縦断する」ような通過が紹介されています。

今回の場合も、ISSは午後の時間帯に日本上空を通過しており、写真と地理的配置の整合性からも、ISSの位置が的確であったことが確認されます。
もしISSがもっと西寄りや東寄りだったならば、日本列島がここまで広く映ることはありえません。

太陽の角度と写真の向きについて
この写真は午後の遅い時間(JST)に撮影されたため、太陽は西の低い位置にありました。宇宙飛行士・油井亀美也さんは、「大西さんは海面への太陽光の反射を考慮して撮影した」と述べています。

画像内では海面に太陽の強い**グリント(鏡面反射)**が見え、これが太陽光の反射であることがわかります。これにより、カメラの向きが推測されます。
ISSはその反射の東側にあり、日本に向かって西を向いて撮影していたと考えられます。

つまりこの反射は、東シナ海や日本海など日本の西側の海面に映った太陽光であり、大西さんは西〜北西方向にカメラを向けて日本列島を撮影していたと推定されます。太陽が低い角度にあることで、このような反射が水面に発生し、海岸線や雲の輪郭がよりはっきりと映る効果が得られました。

油井さんも「この反射を巧みに使った写真の美しさに感心した」と冗談交じりに称賛しています。
(この時刻、東京での太陽高度は約30度(西の地平線上)であり、ISSから見ても反射が起きやすい浅い角度にありました。)
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