会議が終わる。議事録ができる。録画も残る。発表に使ったスライドもどこかにある。
情報は残っているのに、数日後には「あの話、どこに書いてあったっけ」と探している。会議の困りごとは、記録がないことより、記録が散らばること。
Google Workspaceの月間まとめには、この数週間に提供された、地味ながら実務に効きそうな改善が紹介されていました。

Google Meetの「メモを取る」機能では、Geminiが会話をまとめるだけでなく、発表中のスライドや図表を画像として議事録へ入れられるようになりました。
「このグラフの右側を見てください」と話しても、グラフがなければ後から意味が通じません。言葉と、その場で見ていたものが一緒に残る。
さらに、会議後に作られた議事録、文字起こし、録画は、主催者のGoogle Driveにある「Google Meet」フォルダへ保存され、会議ごとのサブフォルダに自動整理されます。定例会議の記録は同じフォルダにまとまり、閲覧権限のある参加者側にもショートカットが作られます。
ここで面白いのは、AIが賢い議事録を書くことだけではありません。AIが「書記」から、会議後の「片づけ係」にまで仕事を広げていることです。
議事録を作る機能は、すでに珍しくなくなりました。それでも会議後には、録画のURLを送り、資料を共有し、議事録の保存場所を知らせる作業が残ります。記録が増えるほど、管理するものも増えていました。今回の改善は、そこをまとめて減らそうとしています。
もちろん、何でも自動で片づくわけではありません。「メモを取る」機能には、対応するGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランが必要です。日本語には対応していますが、スライド画像の取り込みは対象プランへ順次提供されています。
議事録の共有範囲も主催者の設定によって変わり、AIの要約が不完全になることもあります。機密性の高い話をするときは、記録を止める判断も必要です。
会議を効率化するというと、会議時間を短くする話になりがちです。しかし実際には、終わった後に情報を探し、配り直し、説明し直す時間もあります。
Google Meetが減らそうとしているのは、会議そのものより、会議の後ろに残っていた小さな作業なのだと思います。
Geminiの「メモを取る」を仕事用アカウントで使えるのは、Business Standard、Business Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Frontline Plus。個人用アカウントではGoogle AI ProまたはGoogle AI Ultraが必要だ。Business Starter、Enterprise Starter、Google AI Plus、無料の個人アカウントは対象に含まれません。



