毎月の費用、積み上げるといくら?
会社で使っているクラウドサービス、気づけば固定費になっていませんか。
最近は、自作のアプリのお手伝いが多くなています。(AIツール・業務改善)
月額3万円なら年間36万円。月額6万円なら年間72万円。3年、5年と使い続けると、支払総額はかなり大きくなります。
サブスク自体が悪いわけではありません。大人数で使う、常に更新が必要、高いセキュリティが必要——そんな会社にはクラウド型が向いています。
問題は、自社に必要ない機能や規模にまで、毎月お金を払い続けていないかということです。
例:マニュアル作成サービスの場合
法人向けマニュアルサービスを例に見てみましょう(2026年7月時点の公開料金より、税・オプション等は含まない単純計算)。
| サービス | 3年間 | 5年間 |
|---|---|---|
| Teachme Biz エントリー | 約373万円 | 約589万円 |
| ヘルプドッグ ライト | 126万円+初期費用 | 210万円+初期費用 |
| ヘルプドッグ スタンダード | 216万円+初期費用 | 360万円+初期費用 |
COCOMITEやtebiki現場教育のように、規模に応じた個別見積のサービスもあります。
こうしたサービスは、多人数管理・自動翻訳・教育管理など本格的な機能を持ち、必要な会社には十分価値があります。
でも、必要なのが「一つの現場業務を記録して、社内で確認できる仕組み」だけなら——数百万円規模の契約は本当に必要でしょうか。
最初から大きく作らない:MVPという考え方
MVP(Minimum Viable Product)とは、最初から全部作らず、必要最小限から始める方法です。小さく作り、現場で試し、必要な部分だけ改善していきます。
技術継承なら、いきなり会社全体の業務を登録する必要はありません。まずはこんな一つの業務から選びます。
- ベテランにしかできない作業
- 退職前に引き継ぎたい作業
- 新人に何度も説明している作業
- 判断基準が文章になっていない検査
動画・写真・音声・文章で一つの業務をまとめ、実際に使ってもらう。そこで初めて「検索機能が欲しい」「チェックリストが必要」など、本当に必要なものが見えてきます。
AIで専用アプリを小さく作る「バイブコーディング」
AIに自然な言葉で要望を伝えながらアプリを作る「バイブコーディング」が広がっています。これにより、以前は費用や期間の面で見送られていた小規模な業務アプリも、試作しながら検討しやすくなりました。
ただし、AIに丸投げすればいいわけではありません。次の点は必ず確認が必要です。
- データの保存場所・バックアップ
- 利用権限、個人情報の管理
- エラー時の対応、将来の保守
- アプリとデータの所有権
バイブコーディングの価値は、システムを量産することではなく、大きな投資をする前に、小さく作って確かめられることです。
買い切り型なら、資産は自社に残る
一つの業務から始める自社専用アプリなら、毎月払い続ける必要はありません。買い切りで導入し、アプリもデータも自社で管理する。
- 月額費用が積み上がらない
- 契約終了で使えなくなる不安がない
- 動画やマニュアルを自社で管理できる
- 技術と教育資料が会社の資産として残る
もちろん、全社規模の運用にはクラウドサービスが向いている場合もあります。対象業務が限定されているなら、買い切り型の小規模アプリの方が合理的かもしれません。

まずは棚卸しから
今契約しているサービスについて、次の4点をチェックしてみてください。
- 実際に使っている機能は何か
- 3年・5年でいくら払うか
- 解約後もデータは使えるか
- 小さな専用アプリで代替できないか
- 自作してみることはできないか?
すべて解約する必要はありません。大事なのは、クラウドを使うべき業務と、自社専用の仕組みを持つべき業務を分けることです。
一つの業務を確認し、既存サービスを続けるべきか、買い切り型アプリが合うかを整理します。最初から大きく作らず、まず使える最小構成から始めましょう。



