以前、製造業の社長さんから「重量計算ができないか」と相談されました。(当時の記事)
そのときはChatGPTを使い、材料の寸法や密度を入力するだけで、おおよその重量を計算できるようにしました。それだけでも、見積もりや打ち合わせが早くなり、とても喜んでもらえました。
あれから約2年。状況は大きく変わりました。
今は、ChatGPTにその都度聞くのではなく、重量計算専用の小さなアプリを作ることができます。専門的なプログラミング知識がなくても、AIに「こんなアプリを作りたい」と話しかけながら形にしていく。これを「バイブコーディング」と呼びます。
同じ社長さんから、再び相談を受けました。
前回は「ChatGPTで計算できるか」でしたが、今回は一歩進んで、重量計算のためのMVP(必要最小限の機能に絞ったアプリ)を作りました。

具体的には、こんな機能です。(動画は、似た作りの別アプリです)
- 材料を選ぶ
- 寸法を入力する
- 重量を計算する
- 結果を確認する
- スマホでも見られる
これだけでも、現場では十分に役立ちます。
大切なのは、「自分たちの仕事に合わせた道具」として使えることです。
Excelで十分なこともあります。CADが必要なこともあります。でも、ちょっとした計算のたびに担当者に聞いたり、資料を探したり、手計算したりしているなら、専用の小さなアプリを作る価値があります。
これは単なるIT化ではありません。現場で毎回発生している小さな手間を、会社専用の道具に変えていくことです。
もちろん、精密な設計や安全性に関わる計算は、専門知識での確認が必要です。AIが作ったものをそのまま信用せず、計算式や単位、材料データ、入力ミスなどはきちんと確認しましょう。
それでも、たたき台を作るスピードは大きく変わりました。以前なら仕様書作成、開発会社への相談、見積もり…と何週間もかかっていたことが、今はまずMVPを作り、使いながら改善していけます。
これからのAI活用で大事なのは、「AIに質問して終わり」にしないことです。
- 自社の仕事に、どんな小さな不便があるか
- どこを楽にすると現場が助かるか
- どの作業をアプリ化すると判断や確認が早くなるか
これを見つけて、小さく作って、使ってみる。こんなのあったらいいな、できたら良いなが形になる素晴らしい時代になりました。



