Anthropicが2026年4月に発表した超高性能モデル「Claude Mythos」がついに公開、ただし完全版ではなく、2種類のモデルとして提供
- Mythos 5(限定公開)
- Fable 5(一般公開)
- 公開が遅れた理由は、サイバー攻撃能力が高すぎると判断されたため
Fable 5とMythos 5の違い
Mythos 5
- 本来発表されたフル性能版
- 一般利用不可
- セキュリティ研究者など限定ユーザー向け
Fable 5
- 一般ユーザー向け
- 危険領域に能力フィルターを適用
- 実質的にMythosの一般公開版
性能評価
- 多数のベンチマークで最高クラス
- ChatGPTやGeminiなど主要モデルと比較しても上位
- 一部テストでは僅差ではなく大差でリード

Anthropicの紹介事例。
- Stripeの大規模Rubyコードベース移行を実施
- 規模:約5,000万行
- 人間なら2か月以上かかる作業
- Fable 5は約1日で完了
- 単なるコード生成ではなく
- 大規模コード理解
- リファクタリング
- 移行作業
- まで実行できることを示した
Factorio(工場自動化ゲーム)のデモを公開。
- 本来は人間が自動化システムを作るゲーム
- AIがゲームをプレイしながら自動化を構築
- 長期計画能力や問題解決能力をアピール
- ブラウザCADで3Dモデル作成
- 流体シミュレーション生成
- クリエイティブ制作
- 各種ソフトウェア開発
など、多様なタスクを実演。
価格:Fable 5
- 入力:100万トークン = 10ドル
- 出力:100万トークン = 50ドル
概算
- 入力:約1,600円
- 出力:約8,000円
評価
- 前モデル(Opus 4.8)の約2倍
- ただし事前公開されていたMythos Previewより安い
- 性能を考えると想定より安い
企業へのインパクト
企業が悩むポイント。
- 社員にどこまで使わせるか
- AI予算をどれくらい積むか
- トークン費用をどう見積もるか
AIだけでも仕事は完結しない
人間だけでも遅い
今後は人間とAIの最適比率を考える時代になる
能力フィルターとは
Fable 5では以下の領域に制限を実施。
制限対象
- サイバーセキュリティ
- 生物学
- 化学
- AI開発
制限理由
AIが以下を支援できるレベルに近づいているため。
- サイバー攻撃
- 危険物質設計
- DNA設計
- RNA設計
Anthropicは安全性確保のため能力を制限している。
AI開発者向けの制限
興味深いのが「蒸留(Distillation)対策」。
蒸留とは
他社AIを利用して
- 大量の出力を集める
- データセット化する
- 自社モデルを学習させる
という手法。
Anthropicの対策
蒸留目的と判断すると
- モデルをサイレント弱体化
- ユーザーには通知しない
とのこと。
ポイント
AI企業同士の競争が激化していることを示す事例。
一般ユーザーへの影響
安野氏の見解。
- 普通の利用ならFable 5で十分
- Mythos 5との差はほぼ感じないはず
- フィルターは今後さらに改善される見込み
今すぐ試すべき理由
6月23日までサブスク内で利用可能
6月23日以降従量課金へ移行予定
おすすめ活用
- コードレビュー
- バグ発見
- 設計改善
- ドキュメント整理
- 既存プロジェクト分析
まずはサブスクの無料期間中に触っておくべき。
注意点:データ保持ポリシー変更
今回の大きな変更点。
従来:一部プランはデータ保持なし、Fable 5:入力データを30日保持
Anthropicの説明
- モデル学習には利用しない
- 安全性確認のため保持
企業利用時の注意
情報システム部門は
- 社内規定との整合
- 機密情報の扱い
- 利用ルール
を再確認する必要がある。



