いまだに、「AIって何に使ったらいいんですか?」と聞かれることがあります。
そのたびに思うのです。 この人はまだAIをあまり使ったことがないのではないか、と。
多くの人は、 「やりたいことがあるから、AIを使う」 と考えています。
しかし実際には、できることが増えるから、やりたいことも増えるのです。
振り返ってみると、私自身もそうでした。 ホームページ制作も、好きで始めたわけではありません。必要に迫られて覚えました。
その後も、 「動画を作れないか」 「撮影できないか」 「編集できないか」 「システム化できないか」 といった相談を受けるたびに、一つずつ挑戦してきました。
できるようになると、今度は別の依頼が来る。 また新しいことを覚える。 そうやって少しずつ、自分の仕事の幅が広がっていきました。
ソフト開発は、自分にとって大きな壁でした。 アイデアはあっても、自分で作ることは難しい。 専門の開発会社やプログラマーに依頼するしかありませんでした。
ところがAIの登場によって、状況は大きく変わりました。 もちろん何も知らなくてよいわけではありません。 しかし、これまで外注しなければ実現できなかったものが、自分で作れる可能性が生まれました。
実際に作ってみる。 すると、 「次はこうできるのではないか」 「これも仕組みにできるのではないか」 という発想が次々と出てきます。
作れば作るほど、できることが増える。 できることが増えるほど、教えられることも増える。 そして教えることで、さらに理解が深まる。 そんな循環が生まれています。

だから私は、 「AIで何をしたらいいかわからない」 という人に対して、 「まずやりたいことを見つけましょう」 とは言わない方がいいのかもしれません。
まずは使ってみること。 小さなことでも試してみること。 そうすれば、今まで見えなかった可能性が見えてきます。
AIの価値は、単なる効率化ではありません。 人間の行動範囲そのものを広げることです。
そして私自身、この変化はAIの登場によって一気に加速したと感じています。 これまで何年もかかって身につけてきたことが、数か月単位で広がるようになりました。
だからこそ、「AIで何ができるか」を考えるよりも、「AIと一緒に何を試してみるか」を考えることからはじめてください。



