OpenAIは設立当初「非営利」「人類全体の利益のためのAI」を掲げていましたが、商業化や組織の変化でこの理想から遠ざかっていると指摘されている動画をみて考えてみる。
現在も「非営利・人類のためのAI」という理想を守ろうとしている人物や組織は誰か?
現状を整理したので覚書。Anthropicの「Claude」ぐらいしか知らない。

1. イリヤ・サツケバー(Ilya Sutskever)
- 元OpenAI共同創業者・チーフサイエンティスト。
- 「AGIは人類全体の利益のために慎重に開発すべき」という思想の持ち主。
- 2024年にOpenAI退社後、**Safe Superintelligence Inc.(SSI)**を設立。
- SSIは「安全で制御可能なAIだけを作る」ことを最優先に掲げ、
純粋な安全性・公益性のみを追求する非営利に近い組織構想を表明しています。
- SSIは「安全で制御可能なAIだけを作る」ことを最優先に掲げ、
2. ダリオ・アマデイ(Dario Amodei)とAnthropic
- Anthropicも「AIの安全性」を強く掲げて設立された企業。
- 完全な非営利ではないものの、公益性・透明性・倫理性を組織文化の中核に据えている。
- Claudeシリーズ開発で安全なAI・透明な意思決定を強調。
3. 国際的なオープンソースAIプロジェクト
- EleutherAI(エリューサーAI)やLAIONなど、世界中の有志によるオープンなAI研究団体。
- 営利企業に対抗して、誰もが使えるAIモデルやデータセットを公開。
- 商業主義でなく、「公共財」としてのAIを重視。
- ただし資金・リソースではOpenAIやGoogleには及ばない。
4. 日本・世界の一部学術界・NPO
- 東京大学松尾豊教授など、日本国内外の一部研究者はAI倫理・公益性重視の提言を継続。
- パートナーシップ・オン・AI(Partnership on AI)
- 世界の多様な機関・NPO・大学・企業で作る非営利団体。
- AIの透明性・公正性・人類利益のための基準づくりを推進。
補足
- 現在、「非営利・人類のため」100%を徹底している大手AI研究機関はほぼ存在しないのが現実です。
- かつてのOpenAIの理念に近い志を持つのは、
- サツケバーらSSIチーム
- 国際的なオープンソースAI運動
- AI倫理系NPO/学術組織
です。
- 一方、実際の資金や影響力は民間営利セクター(OpenAI, Google, Meta等)が圧倒。
- イリヤ・サツケバー(Safe Superintelligence Inc.)が「安全・公益のためだけのAI」を掲げて新たな道を歩み始めたのが象徴的。
- 民間営利と距離をおき、オープンソースやNPO、アカデミアの一部が今も「人類のためのAI」を模索中。
- ただし資本や人材の多くは商業路線に流れており、「非営利・人類のため」の流れは少数派となっている。



